●(旧)富山県下新川郡朝日町立山崎小学校
平成11年3月31日閉校。
その閉校式で出席のみなさまに「記念品」として贈呈されました美しいお盆です。
(趣意)
大変貴重なこの「閉校記念品」を当日ご列席出来ずにいらっしゃったかたのために、その関係の方への大切な記念となるよう、ご案内させていただきました。
山崎小学校
ここは創立125周年の歴史ある学校です。
立山連峰の朝日岳を望む美しいこの地に長く地域の大切な学校として多くの卒業生を排出してまいりました。
しかしながら、
少子化に伴い、同じく同地にあります「大家庄小学校」との合併により平成11年の3月をもって閉校。 後の「あさひ野小学校」として引き継がれ、この2校を一つにまた歩み始めました。
少年時代 柏原兵三「長い道」そして、映画「少年時代」
山崎小学校は
藤子不二雄A先生(安孫子素雄)の子供時代に富山県の氷見から高岡に引越したのち、昭和19年から終戦の1年間に疎開で山崎村に来ております。
その時の通った学校が「山崎小学校」です。
当時の実体験からのマンガ小説の「長い道」からこの山崎小学校が舞台となっており、その後その小説を題材にした映画「少年時代」へと結びます。
そのような名ある学校も、現実に置かれたこれまでの時間の中で、いよいよ閉校となる事になり、その「閉校式」で思い出の品として作られたものが、こちらの「お盆」であります。
漆器の様子のお盆に金をあしらった「校章」は見事な風格を生んでおります。
裏面には、記念を記す金文字の閉校記念への記載が為されており、卒業生のみならず山崎小学校を愛する者には大変貴重な記念品でもあります。
今日のご案内に至りましたのは、ご縁あって私の手元にこの「記念品」が当時からの贈り物として手にして来ました。
その事では、
こうした場所で売りに出すと言うのは「不適切」を感じながらも、私は卒業生ではない当時の関係者と言う立場で「閉校式」に参加をしました。
ただ、実際にその卒業生である方の中で、当時に行けずにおられました方に、こうした記念品がどれだけ貴重なものかを考えた時に、私がこのまま使わずにずっと持ったままでしまっているよりも、そうした方の手にある事の方が大事だと考え、このほどこうした形でお届けする事としました。