No.88 ラ・ペルラ・アッズーラ社カントリー使用ラウンドファスナー長財布

イタリアのアッズーラ社カントリーCobalt(ブルー)を財布の外側に使った、高級感のあるラウンドファスナー長財布です。カントリーというレザーはシュリンク加工というシワの加工がされたレザーで植物タンニン鞣しの使い込むほどに深い色に変化するレザーです。端切れレザーを使ってはいますが、たぶんショルダー部分の繊維の詰まった部分のレザーで、シュリンクレザーにしては張りと硬さのある堅牢なレザーだと思います。

内部に使用しているレザーは、カードスロットとお札の仕切りの部分にStyle社のロマーネというタンニン鞣しのレザーを使っています。日本の姫路レザーをタンニン鞣しレザーにしているのがロマーネレザーです。自分の作った72番とかの財布で姫路レザーはかなり上物だと説明しましたが、ロマーネレザーはその上位と言えるレザーで、イタリアンレザーと肩を並べられるくらいだと思います。

レザーストラップもロマーネレザーで作ってあり、長さは約35cmです。

ただ完全高級レザーで作られているわけではなく、コイン収納部分と左右のレザーは青いただの牛革を使ってコストダウンしています。自分としては完全にイタリアンの高級財布を作ろうと思ったわけではないので、このコストダウンは仕様のうちだと思っています。購入を考えてくれるターゲットもイタリアンレザー財布を購入しようとして高価すぎるから別の似た財布を探していますというような方をターゲットにしています。イタリアンレザー財布は別段高価でなく、普通ので数万円しますからね。

収納能力ですが、カードスロットが4箇所ついていて1箇所に3枚位のカードが収納できるので12枚程度のカード収納ができます。お札はサイドのファスナーの下に20枚くらいまで収納できる仕切りが2箇所あります。普段使う分にはこの収納枚数で問題ないはずです。

小銭入れは中央のファスナー部分で、30枚程度の小銭が収納できます。写真では28枚の小銭が写っています。

縫い糸は蝋引きの麻糸青色(エスコード)です。

財布のサイズ

縦(幅)　19.5cm　　横　10cm　　厚み　3.5cm

重さ　300g(ストラップ込みの重量)

シュリンクレザーと聞くとかなりソフトなレザーをイメージできますが、カントリーはかなり硬めだと思います。オイルレザーをかなり使っているので財布の重さも結構ずっしりとしています。